バルト三国の旅2011 -Category

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「夜明けの門」をくぐるとその先は、世界遺産・ヴィリニュス旧市街。それまでの生活感漂う街並とは急に景色が変わります。

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ヴィリニュスの旧市街は、タリンのような中世の時代そのままを感じさせる街並ではなく、リガのような古き良きドイツの面影を感じる街並とも違い、カウナスの美しいゴシック建築が残る美しい街並にも及ばず、あまり特徴がなくのんびりとした素朴な古都という印象。

ヴィリニュスの街の歴史は13世紀まで遡ります。リトアニア大公国の王ミンダウカスがここに居城を築いたことから、リトアニアの政治的、軍事的な拠点として機能することになります。しかし、16世紀にポーランドとの連合国が形成されると、次第にポーランドに吸収される形となり、ヴィリニュスはポーランドの一地方都市に過ぎない存在になってしまいます。その後は悲劇極まるポーランド分割を経て、長くロシアの支配下に置かれる時代が続くのです。そのような複雑な歴史の変遷が、ヴィリニュスの街並に深く影響しているのでしょう。

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夜明けの門を入ってすぐのところにある「聖三位一体教会」の門と、「聖カジミエル教会」。ヴィリニュス旧市街には、大小様々な建築様式の教会があります。ひとつひとつ見ていたらキリがないほど、たくさんの教会がありました。

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向こう側に見えるのは「聖ヨハネ教会」。ヴィリニュス大学の中にある教会。リトアニアがキリスト教を受け入れた直後の14世紀後半に建造されたもの。

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旧市街の中心部を南北に走るピリエス通り。旧市街の南側エリアは車の乗り入れもあってあまり風情がないのですが、このピリエス通りのある北側のエリアには、古都らしい美しい街並が広がっています。

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横道に入ると土塀が続く趣き深い裏路地があって、ぶらぶらと当てもなく歩いていくと、角を曲がる度に様々な表情を見せてくれて楽しいです。

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ピリエス通りを更に北に進んでいくと、大聖堂があるカテドゥロス広場へと通じます。

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ヴィリニュスの街の中心となる、カトリックの大聖堂と鐘楼。 国家建設以前の多神教の時代には雷神ペルクーナスの神殿があったと考えられています。13世紀、リトアニア大公ミンダウカスがキリスト教を受け入れたとき、最初の教会がここに建てたのそうです。その後は破壊と再建が繰り返された末、18世紀には大規模な増改築が施されました。戦後にもかなりの部分が改修されたのでしょう。歴史の深さを感じさせる外観ではないのですが、その佇まいは壮観。

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鐘楼のすぐ近くに、人がひっきりなく集まる場所があります。そこには「Stebuklas(奇跡)」と書かれた1枚の敷石が。。。1989年8月23日、ソ連からの独立を求めるバルト三国共同のデモ活動が行われました。およそ200万人もの参加者が手をつなぎ、3カ国を結ぶ600km以上の「人間の鎖」を形成したのですが、そのときの起点となったのがこの場所なのです。私たちがエストニア、ラトビア、リトアニアと旅をしてきた道は、「人間の鎖」がつながった道と重なっていました。あの頃、TVの映像で見ただけの「人間の鎖」が、こんなにも途方もない距離だったことを直に体験して、あらためて感嘆と感動が湧き上がってきたのでした。。

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大聖堂の裏手にはこんもりと盛り上がった丘があって、その頂きにあるのが「ゲディミナス城」。ヴィリニュスとリトアニアのシンボル的な存在となっています。大きな城だったそうですが、現在は塔の部分しか残っていません。丘の上までは、徒歩またはリフトで登ることができて、塔の上から見渡す景色は絶景なのだそうです。

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残念ながら、この日は丘へ登るゲートが閉じられてました。。がっくりしてたら、愛想のいい白黒猫がなぐさめてくれました。。(^-^)

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この通りの向こうには、様々な文化施設や商業ビルが建ち並ぶ新市街が広がっています。〈続〉

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夜明けの門をくぐってすぐの脇道を少し入ったところに、とても気になる建物があったので、思いきって入ってみることにしました。

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中に入ると、こんな素敵な木彫り作品がたくさんあってびっくり! 木彫りの人形や動物たちが、どれもとてもユニークな造形でじっくりと魅入ってしまいました。椅子の肘掛けの先がワニ(蛇?)の顔になっててかわいい。。

その建物は、フォークアートの木彫作家・JONAS BUGAILIŠKIS氏の工房兼ショップだったのです。この日は残念ながらご本人はいらっしゃらなかったのですが、迎えてくださった女性の方(たぶん奥さま)に、工房内を案内していただきました。JONAS BUGAILIŠKIS氏はリトアニアでは大変著名な方で、全国から依頼のあるオーダーメイドの家具や十字架を制作したり、公共の場に置かれるレリーフなどを手がけたりしているそうです。

★JONAS BUGAILIŠKIS氏のオフィシャルサイト→ http://www.bugailiskis.com

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工房には大小の魅惑的な道具がぎっしりと並んでいました。制作途中の作品もたくさん。ここで実際に作っている姿を見せていただきたかったな。。

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「夜明けの門通り」をまっすぐ歩いて行くと、旧市庁舎がある市庁舎広場へと通じます。この広場の周辺には気軽に入れるカフェや魅力的なレストランがたくさ並んでいました。ランチがてら、そのうちの一軒のカフェに入ってみることに。

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店内のショーケースにはこんな感じで、いろんな惣菜やデザートなど並んでいるので、そこから選べばいいので注文が簡単。これなら失敗はないですね。。

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というわけで、適当に選んだ料理。遅めのランチだったので軽めにしたけど、どれもとっても美味しかった。リトアニアの料理は味付けが割とあっさり目で、脂っこくもないので、日本人の口にも馴染みが良いと思います。

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この手前の惣菜パンみたいなのは、「キビナイ」という羊肉を使ったミートパイ。リトアニアでは定番の料理。サクッとしたパイ生地が、ジューシーなひき肉の旨味を引き立てます。このお店のキビナイはレベル高かったですが、お店によってかなり差があるようでした。。

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南北に走るメインストリートを更に進んで行くと、途中からピリエス通りと名前が変わります。この辺りには雑貨や衣料品、民芸品などのショップがひしめいています。

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このかわいいカエル置物につい足が止まってしまいました。。手づくりの陶器らしく、みんなちょっとづつ表情が違っているのが楽しい。「Interios」というお店だったと思います。他にも素敵なカップや小物、生活雑貨がたくさんありましたよ。

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リトアニアの特産品と言えば、一番有名なのが「琥珀」。バルト海沿岸に眠る琥珀は、世界の琥珀埋蔵量の80%以上を占めるそうです。中でもリトアニアの琥珀の品質の高さには定評があります。旧市街を歩いていると、あちこちに琥珀のアクセサリーを扱っているお店を見かけました。ひとつひとつ吟味してたらキリがないくらいに。日本で買うより圧倒的安いです。

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普通のお土産屋さんレベルのものはちょっと・・・という方には、「ヴィリニュス琥珀博物館(Amber Museum Gallery)」がおすすめ。1階がショップになっていて、ちょっと値段高めですが、品質高くセンスの良いものを見つけることができます。

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地下のギャラリーには貴重な琥珀コレクションが展示されています。とても小さなスペースですが、この立派な琥珀の原石の展示は見応えありました。

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いつのまにか陽も落ちて、そろそろ晩ご飯の時間。もう一度市庁舎広場に戻ってきて、メインストリートに面した賑わっているレストランに目星を付けました。

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店内には昔の調理器具とかが飾ってあって、なかなか風情があります。意外に奥行きがあって、二階にもテーブル席があるようでした。人気のあるお店のようで、あっという間に満席に。

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お店のすごくノリのいいお兄さんに、おすすめを聞いたりしながら適当に注文。で、出てきたのがこの料理。またビーツを使ったスープでしたが、今回はピンクではなく赤い色。もう1品はツェッペリナイを揚げたような形状。ま、早い話しがメンチカツみたいなものでしたが、甘酸っぱいテイストのソースを絡めて食べるとなかなか美味しかったです。

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あともう一品、メジャーな郷土料理ばかりでは面白くないので、メニューの中からまったく予測がつかないものを頼んでみたのですが・・・

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・・・なんと、出てきたのはただの目玉焼き(笑)。

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このお店はお酒のメニューが豊富でした。バルト三国ではビールが格別に美味しいと何度も書きましたが、蒸留酒やリキュールのレベルも高いです。そしてリトアニアのリキュールは、エストニアやラトビア以上に種類豊富な印象でした。このお店には、リキュールの利き酒セット(?)なるものがあったので、さっそく注文。ひとつひとつ、じっくりと飲み比べ。どれもしっかり個性があって美味。酒飲みには幸せなひとときでした。。。〈続〉

★Amatininku Uzeiga→ http://amatininkai.lt/apie-restorana/

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ヴィリニュスに行ったら、必ず訪れておきたい教会が二つあります。
そのひとつが聖ペテロ&パウロ教会。旧市街の北端にある大聖堂から、更に北東側に15分くらい歩いたところにあります。地図で見るより意外に距離があるので、あまり時間がない場合はトラムを利用した方がよいかと思います。

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外観は地味な見映えなのですが、一歩中に入ると、その荘厳な美しさに息をのみます。。

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教会内の四方の壁を、白一色の美しい漆喰彫刻があますところなく刻まれていました。自然光によって写し出されるレリーフの陰影の美しさに、しばらく呆然と立ち尽くしてしまいます。

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聖ペテロ&パウロ教会は、ロシアからの解放を記念して17世紀後半に建造された教会。外装に7年、内装には30年も費やされ、イタリアから招集された彫刻師のもとで数百人もの地元の職人たちが携わったそうです。ここにある2000以上の漆喰彫刻には、ひとつとして同じものがないと言われています。

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この中吊りにされた帆船がとても印象なアクセントになっています。

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天使のレリーフがある裏面には、骸骨と死神の彫刻が刻まれていました。。

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そしてもうひとつ。必ず見ておきたいのが、旧市街の東側のエリアにある「聖アンナ教会」。15世紀末に建造が開始され、16世紀後半に完成した教会。当時の技術の粋を集めたもので、ゴシック建築の秀作と賞賛されています。

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この存在感と見事な造形美に圧倒されます・・・。その美しさに感嘆したナポレオンが、「我が手に収めてフランスに持ち帰りたい」と語ったという逸話が残されてるのだそうです。

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聖アンナ教会の内部。外観ほどにはこれといった特徴もなく、感動を誘うものではなかったです。おそらく内部は、後の時代に大幅に改修されたのでしょう。

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聖アンナ教会と後ろには、同じ時期に建てられた「ベルナルディン教会」があります。建物の半分以上は再建されたのだと思いますが、ゴシック様式とバロック様式が混ざりあった外観はなかなか見応えあります。聖アンナ教会と一体になった景観が素晴しい。

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教会の中に入ってみると、こちらは正教会の祭壇でした。外観は正教会っぽくなかったのでちょっとびっくり。。ロシアとの関係の中で、複雑な歩みがあったようです。壁面や内部は美しいフレスコ画に飾られていたそうですが、おそらく戦争で破壊されたのでしょう。現在は修復が進められているようで、建物内は工事中だらけでした。

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聖ペテロ&パウロ教会と聖アンナ教会、そしてベルナルディン教会。どれもヴィリニュスを代表する美しい歴史的建造物。ぜひ立ち寄ってみてください。〈続〉

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長々と綴ってきたバルト三国の旅ですが、いよいよ最後のイベント。この日、早起きして向かったのは、ヴィリニュス郊外にある「トラカイ島城」。湖の向こう側にぽっかりと、赤い三角帽子の古城がその姿を現しました。

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まるでおとぎ話に出てきそうな、メルヘンチックな外観。でも、そのかわいらしい印象とは裏腹に、トラカイ島城は重要な軍事拠点でもありました。

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13世紀後半、君主ケストゥティスは、ガルヴェ湖上に浮かぶ島に城の建設を命じます。王家はここを居城とし、宝物庫も移動。ドイツ騎士団との攻防の要としても重要な役割を担い、その後も増改築を重ねて堅牢な城となりました。14〜15世紀のトラカイ島城と城下町はリトアニア大公国の中心になったのです。しかし16世紀に入って政治的・軍事的機能を失ってからは次第に衰え、ロシアからの攻撃を受けて城は崩壊。その後は荒れ放題になっていた時代が続き、再建の事業が始まったのはようやく20世紀に入ってから。ソ連占領時の紆余曲折を経て、独立回復後の1990年代初頭に修復工事が完了しました。

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城の本丸となる建物。2棟の建物が連なる中央の塔は、6階建て、35メートルの高さがあります。

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公爵宮殿の中庭。壁面には木製の回廊が設置されています。当然ながら建物内にも階段がるのですが、この外回廊は主に物資の運搬に使われたそうです。

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宮殿内の広間は、当時の様子をそのままの形で残してあるそうです。赤煉瓦を使ったゴシック様式のアーチ式天井が力強い美しさを放っていました。

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建物内の各部屋では、かつての城の姿を伝える遺跡や資料、宝物の展示がされていました。展示された宝物の装飾や、当時の衣装などを見ると、ヨーロッパ西側とは明らかに異質な文化であったのだと感じずにはいられません。

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平日だったせいか観光客は割と少なかったのですが、学校の先生に引率された子どもたちが大勢見学に来ていました。そういえば、この子供たちと資料展示室で一緒になったとき、私の近くにいた女の子が「この珍獣は何!?」と、驚愕のまなざしで私のことを見つめていた姿が忘れられません...(笑)。きっと、あの子たちにとってはじめて見るアジア人は、古城の宝物以上に興味をそそられる対象だったのかもしれませんね。。。

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ところで、このトラカイ島城は「小さなマルボルク城」と呼ばれることがあるそうです。マルボルク城とは、ドイツ騎士団がバルト海沿岸地方征服の拠点として建設した巨大な城のことです。確かに外観が似ていますね。。。それもそのはず、休戦中の時代にドイツ騎士団の石工が拡張工事の指揮を執っていたのだそうです。しかもそれは1410年の有名な「グルンヴァルトの戦い」直前のこと。両者が激しい戦闘を繰り広げた城なのに、その増改築を受発注しているなんて・・・なんとも不思議な関係ですよね。。。(^^;)

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トラカイと呼ばれる地域は、2つの湖に挟まれた南北に細長く伸びる半島。この周辺には200を超える湖があって、その美しい景観は自然公園として保護されています。古城見学だけでなく、ボート遊びやハイキングなどを楽しめる行楽地として、国内でも人気の観光地となっているそうです。城に近い湖の沿岸には、いくつかのレストランやカフェが点在しています。

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その中の一軒、通りから少し奥まったところにあったお店で、この日のランチをいただきました。木々に囲まれたちいさなテラスに、かわいい猫がお出迎え。

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メニューがまったく読めなくて、よくわからなかったのですが・・・店員さんに聞きながら、郷土料理っぽいものを選んでみたつもり。ヌードルの入ったスープは、確か羊肉で出汁をとったもの。ミートパイは、羊・豚・牛から選べました。

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面白かったのが、このタジン鍋のような器を使った料理。これが郷土料理なのかどうかはわからないのですが、このお店では自慢の料理のようでした。羊肉の味が濃厚で美味。

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トラカイの名物料理として一番有名なのは、前々回の記事に書いた「キビナイ」という羊肉のミートパイ。トラカイ島城に行く途中の道で、こんな風に地元のおばさんたちが手作りのキビナイを売っています。当たり外れがあるかと思いますが、私はこのときに路上で買ったキビナイが最高にうまかったです。。

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トラカイへは、ヴィリニュスからバスで40〜50分くらい。確か1時間に2〜3本走っていました。バスターミナルのインフォメーションに行くと、バスの出発時間と乗車口(出発時間によって変わります)がプリントされたタイムテーブルをもらえます。ただ、バス停を降りてから城までの道程が結構遠い......。こんな感じの道を延々と20〜30分歩くことになります。。

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トラカイは、カライム人、タタール人、ロシア人、ユダヤ人などの異なる民族が共存して築かれた町で、中でもカライム人がこの地に独自のコミュニティを築いてきました。カライム人はトルコ系の独自言語を持つ少数民族で、ユダヤ教の一派とみなされています。彼らのルーツは、今日の世界情勢で注目を集めているクリミア半島にあるそうです。14世紀末、現ウクライナ南部にまで領土を広げていたリトアニアは、彼らを傭兵として移住させたことが始まりでした。そして現在も、独自の民族性を守りながらこの地に暮らしています。

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通りに面して3つの窓が並ぶ造りが、カライメの伝統的な住居なんだとか。必ずしも三窓というわけではなかったのですが、独特なユニークな造形の住居をいくつか見かけました。

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そして、トラカイではたくさんの猫たちに出会いました。猫たちの人懐っこい表情を見ていると、ここがとても住み良い環境なのだと伝わってきます。

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城からの帰り道、湖畔を歩いていたら、湖とは反対側の野原からものすごい勢いで駆け下りてくる白鳥に遭遇。。

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白鳥たちの目当ては、このおばあさんが手に持っているパン屑でした。いつもこうやって白鳥たちにゴハンをあげてるんでしょうね。。なんとも微笑ましい光景。

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豊かな緑と水に囲まれたトラカイは、終日ここでゆっくりしていたくなるほど心地よい風土でした。リトアニアの魅力は歴史的建造物よりも、悠久なる自然の大地にあるのだと気づかされます。いつかまたリトアニアへ行くことがあったなら、地方の田舎町に滞在して静かな田園風景をのんびり歩いてみたい。〈続〉

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