2014年4月のエントリー 一覧

バルト三国は、ビールが美味しいと評判のところ。実際に行った友人からも貴重な情報をもらっていたので、期待満々! 「本当は美味しいビールを飲みにバルト三国へ行ったのでしょう?」って言われても、否定はしません。。(笑)

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というわけで、この日は地元でも有名な「Hell Hunt」という老舗のパブに行ってみました。私がお店行ったのは6時半くらいだったのですが、すでにお店は満席の状況。でも少し待ったらすぐにテーブルが空きました。席の回転は早いです。屈託のない雰囲気の飲み屋で、その場にいるだけで楽しい気分になってきます。

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席に着いて落ち着いたので、さっそくこのお店のオリジナルをビールを注文。

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確かにうまい。。 日本のラガービールよりもコクがあって後味はやわらかく、香りが高い。もう何杯でも飲めそうなほど美味しいビール。

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この日はビール飲むことがメインだったので、地元らしい料理にはこだわりませんでした。ビールに合いそうなソーセージやチーズとか適当に注文。ソーセージを頼んだらこんな素敵な盛りつけ。下はクリームチーズのフライ。

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ビール500mlで、だいたい250〜300円くらいの相場でした。

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エストニアのビールは基本的に「Hele=ラガー」か「Tume=ダーク」のどちらかのテイスト。ダークと言っても、黒ビールではなく褐色の色で少し濃いめな味。店員さんにお店のオリジナルビール以外で地元のおすすめの銘柄を聞いてみたら、即答で「Saku!」と答えてくれました。「Saku」は大きなメーカーのようで、たくさんの種類のテイスト&銘柄があります。

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このボトルは「DUBLIN」となってますが、他にも「MANCHESTER」とか「PRAHA」とか都市名が銘柄になってました。(あ、このカエルは日本からの持ち込みですよ 笑)

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Hell Huntはパブなので、料理をしっかり食べてる人は少なかったです。でも出て来た料理が、どれもみんな美味しくてびっくりでした。パスタとかも、値段以上にボリュームあってすごく美味しかったな。

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私たちはこの日はこの一軒だけにしてゆっくり飲んでいたのだけど、夜遅い時間になるとますます客が混み合ってきて、地元で大変な人気店だということがよくわかりました。これからHell Huntに行こうと思ってる方、ぜひ早めな時間にお店行ってみた方が席を取りやすいですよ。そして料理も美味しいので、ぜひオーダーしてみてくださいね。とってもおすすめのお店です。

どうでもいい話ですが、私たちのテーブル担当の店員さんが、ものすごくチャーミングな美人さんでした。。もう、その人に出会えただけで「エストニアは美人の多い国」と思わずにはいられないほど、強烈な印象を残してくれました。。(^-^)

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美味しいビールにも出会えて、この日の夜は気持ちよく深い眠りにつきました。。〈続〉

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少し遠回りをしつつも、無事にこの日の宿に到着。旧市街の北東側エリアにあって、とても便利なロケーション。素泊まりの安宿なので外観はかなり古びてましたが、部屋の中は意外に奇麗。は家具やベッドカバーなど良いセンスで統一されてて、なかなか心地よい部屋でしたよ。
★OldHouse Hostel→ http://www.oldhouse.ee/tallinn-hostel

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部屋に荷物を置いてひと休みしたら、もういても立ってもいられず、再びカメラを持って一人で旧市街の散策へと繰り出しました。

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これは旧市街の東南側にあるヴィル門。この門から西に行く道がこの旧市街のメインストリートになるそうです。この門の向こう側は、四角くて真新しい建物が立ち並ぶ現代の風景。こっち側は、まるでどこかで時間が止まってしまったかのような情緒ある古い街並。その対比が面白かった。

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タリンの街を印象づけるは、何といってもこの石造りの城壁と赤い三角屋根の塔。旧市街では周りを見渡すとどこかしらの方角に、この城壁の塔を見つけることができます。タリンは、1219年にデンマーク人によって建設された都市。列強がせめぎ合う情勢にあって、街全体を囲う強固な城壁が築かれました。13世紀から城壁の建設が開始され、現在残っているものは14〜16世紀に造られたものなのだそうです。

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地図を持たずに出てきたので、行き先を考えず、気の向くままに歩いてみました。路地を曲がるたびに街の表情が変わり、「うわぁ」と、ひとりで感嘆の声を上げながら。

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そして、迷路のような路地を奥へ奥へと歩いていたら、こんな素敵な通りを見つけました。通りの両側には歴史の深さを感じる、とても風情のある建物。あとで知ったのですが、ここは「カタリーナの通路」と呼ばれている通りで、旧市街で一番美しい場所と呼ばれているそうです。ゴツゴツした外壁の建物は13世紀に建てられた「ドミニコ修道院」。私はこの通りの雰囲気がすっかり気に入って、しばらくその通りを行ったり来たりして過ごしました。

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そして、ふと横を見たら素敵な陶器が並んでる部屋が見えました。そこは「カタリーナ・ギルド」という工房で、女性アーティストたちが自ら運営している、ギャラリー兼アトリエ兼ショップだったのです。非常に個性的でコンテンポラリーな感覚の陶器ばかり。その一つ一つに存在感があって素晴らしいものでした。
私は感激してしばらく作品に魅入っていたですが、その隣接した工房スペースで、おそらくその作品のつくり手であろう人たちがケンケンガクガクの熱い議論の最中。ちょっと話を聞いてみたいと思ったのだけど、そんな雰囲気ではなかったので(苦笑)、翌日出直そうと退散してしまいました。(→しかし翌日行ったときお店が閉まっていて、すごく残念。気に入った魚のオブジェを、どうしても買いたかったのに...)

ショップは隣接する三軒に分かれていて、陶器だけでなく、ガラス製品や皮細工、織物、ステーショナリー等いろんな手づくり製品を扱っていました。
★Katarina Gild→ http://katariinagild.eu/

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多くの観光都市と同様に、タリンの街にも観光客向けのお店がたくさんあるのですが、店主のセンスの良さを感じるお店が多く、思わず手に取ってみたくなる可愛い小物がたくさん。装飾品や雑貨などに関しては、バルト三国の中ではエストニアが一番レベルが高い印象でした。クラフトとアートの距離がとても近いようにも感じました。

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石畳の道。赤い三角屋根。空高くそびえる鉄塔。少年の頃から、ずっとずっと憧れていた夢のような光景。こんな景色の中を、ひとりでぶらぶら散歩できる日がくるんなんて...。言葉にできない感慨が込み上げてきました。。小一時間程のちいさな冒険でしたが、「カタリーナの通路」と「カタリーナ・ギルド」に出会えて大満足。とりあえず、迷子にならず宿に戻れてよかった。。〈続〉

セントラルからの直行バスに乗ると、ほんの10分程でタリン行きの船が就航する西ターミナルへ到着。ゲート前にはすでに大勢の人が入場待ちの状態。その後も次々と人が押し寄せて来てターミナルは大変な数の乗客でごった返していました。

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私たちが乗った船は「タリンクシリヤライン」。スケールの基準となるものがなくて写真ではわかりにくいですが、驚くほど巨大な船でした。約2時間の航路で、金額は約50ユーロ。金額はシーズン、曜日、時間帯によって変わります。事前に予約をしておくともう少し安くなるようです。
★タリンクシリヤライン→ http://www.tallinksilja.jp/

私たちは、まぁ焦る必要もないし...とのんびりと待合室でビールを飲んでいたら、やがてそれが裏目に。。頃合いを見て船に上がると、すでに船首側のカフェエリアは満杯。通路にさえ人が座り込んでいる状態。仕方なく甲板に出てそこに設置してあるベンチに陣取りました。天気がよかったので、上着をしっかり着込めば海の風も気持ちよいだろうと、そんな甘い見通しを持っていたのですが...あまりの風の冷たさに間もなく退避・・・(泣)。重いスーツケースを引きずりながら、船内をしばらくさまよいました。ヘルシンキ〜タリンの連絡船に乗る予定の方は、できるだけ早い順番で乗船することをお勧めします。。

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ようやく居場所をつくれてほっとした途端、私は猛烈な睡魔に襲われて、そのまま椅子に座ったまま爆睡...。目が覚めたのは、タリン到着のアナウンスがちょうど始まったところでした。そんなわけで船上・船内の写真はほとんどありません(^^;)

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下船のアナウンスがあってから、かなり時間を置いてからゲートに向かったのだけど、出口は大勢の人で大混雑...。外に出るまでずいぶん時間がかかりました。パスポートチェックはないので、国境を越えたという実感のないまま、市街地へと向かうであろう人の流れに乗って、しばらく黙々と歩きつづけました。ターミナル周辺は、大型のショッピングセンターやビジネスホテル、駐車場等が立ち並ぶ面白みのない景観。ここが本当にエストニアなのかなぁ...とぼんやりした頭で歩いていたら、またもや道に迷ってしまいました(笑)。

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通りがかりのおじさんの助けもあって、どうにか宿のある方角へと歩き進めることができました。大きな幹線道路を渡って公園を抜け、いよいよ旧市街のエリアに入ると、周囲の景観ががらりと変わってびっくり。。。

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そこはまるで、時代を遡ってヨーロッパの古都に迷いこんでしまったような世界でした。〈続〉

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