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2月8日。東京が記録的な大雪に見舞われた日に、昨年引退したエストニア出身の元大関・把瑠都の断髪式へ行ってきました。

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真っ白な雪で覆われた両国の国技館。

午前10時半の開場で、開演は11時。雪の影響で少しだけ遅れて会場に入ったら、土俵では二人の力士が取り組みをやっていました。勝負なのかな?稽古なのかな?と思いながらしばらく見ていたら、どうも様子がヘン。。いきなりプロレスっぽい技で相手を倒したり、水を含んで相手の顔に吹き出したり・・・ほとんどコントのような掛け合いが続きます。。。

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私ははじめて知ったのですが、これは「初切(しょっきり)」という見せ物なのですね。演じる力士は、琴鳳と琴大信。この二人の掛け合いは本当に面白くって、力士を引退してもこの道で食べていけるのでは?なんて思ってしまいました(笑)。

この後、把瑠都関が土俵入りをして子どもたちとの稽古。続いて横綱・白鵬の土俵入りがありました。白鳳が土俵入りするときのゲートが私の席のすぐそばで、子どもたちに混じって私も手を差し出したら握手をしてくれました。感激!

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そして12時からいよいよ断髪式の開始。大雪にも関わらず、会場にたくさんのファン、支援者たちが詰めかけていました。その後の報道を見ると、200人以上の方がまげにはさみを入れたのだそうです。招待客全員がはさみをいれるのに、およそ2時間くらいかかったでしょうか。上の写真は、エストニア駐日大使のタサ氏。

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最後に師匠の尾上親方が登場。大銀杏を切り落とす瞬間、会場からは「把瑠都〜!」と大きな歓声が湧き上がりました。そして、把瑠都の目には光るものが。。。

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まげを落とした把瑠都に、奥様とお母さまから花束の贈呈。

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陽気で茶目っ気のある性格の把瑠都関は、多くの人に愛されました。初土俵から所要8場所で新十両に昇進。琴欧洲に次ぐ欧州勢2人目の大関となり、幕内では優勝も成し遂げたのです。最後の挨拶で「第2の人生で横綱を目指します」と力強く語ってくれました。今後は母国エストニアでロッジを経営しつつ、日本とエストニアをつなぐ架け橋となる活動に取り組んでいくそうです。

把瑠都さん、本当におつかれさまでした〜!

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